
アサヒ・アート・フェスティバルのWebサイトが求められていた機能、そして完成後の反応などAAF事務局の遠藤綾さんと長谷寛さん、そして制作を担当したアライアンス・ポートの小川裕子から話を聞いた。
まず、アサヒ・アート・フェスティバル(以下、AAF)について教えてください。
遠藤 AAFは2002年にアサヒビール株式会社のメセナプログラム※の一環としてはじまりました。現在は「市民の主体的な参加によるアート・フェスティバル」という趣旨で、毎年6月から9月のAAF開催期間に行われる全国各地のアートNPOや市民グループによる活動の支援を行っています。参加団体は北海道から沖縄まで、全国からだいたい25の団体が公募で選ばれます。名前に「アートフェスティバル」とありますが、地域の環境や文化の魅力を引き出す試みや市民参加型のイベントなど、どちらかといえばアートよりも地域に重点を置いた企画がたくさんあります。それがAAFの特徴ではないでしょうか。
※ メセナプログラム…即効的な販売促進・広告宣伝効果を求めるのではなく、社会貢献の一環として行う芸術文化支援。
なるほど。今回リニューアルする以前、2008年まではどういうサイトだったんですか?
遠藤 AAFの情報発信の内容は、参加団体の活動情報がメインになるのですが、Webサイトを更新しようにも参加団体についての情報源があまりありませんでした。そこで2006年からはブログを使って、みなさんに日々のできごとを更新してもらうことをはじめました。
2006年であればブログも一般的になっていたとはいえ、担当者によっては使いこなせないこともあったのでは?
遠藤 そうですね。 現在参加している団体だとすでにブログやWebサイトを持っているんですけど、2006年当時にはほとんどいませんでした。
当時からブログに関するサポート体制は整えていたのですが、私たちから使い方を指導するようなことはなくて「使いたい人はどうぞ。でも、使いたくないのであれば無理しなくてもいいですよ」とみなさんに伝えていました。
今回リニューアルしたのはどういった理由からですか?
遠藤 Webサイトは、これまで毎年つくり替えてきました。例年、まず最初にキャッチコピーを決めて、そこからコンテンツを決定していきました。キャッチコピーが「アート・ツーリズム」だったら、ツーリズム情報を参加団体に提出してもらってWebサイトやガイドブックに載せましょうとか。でも、キャッチコピーが決まらないと、どういう情報が必要になるのかわかりません。提出していただく基本情報は毎年変わらないのですが、それにプラスしてコンテンツ用の情報が必要になります。事務局内では、「毎年リニューアルするのはちょっと大変だね」と話していました。サイトが新しくなるたびに参加団体にお願いすることが増えていきますし、事務局の作業量も増えますので。
毎年リニューアルするということは、事務局と参加団体の両者にとって労力のかかることですね。
遠藤 AAFの性格上、これまで単年度の活動という認識が強かったんです。でも、地域でアートプロジェクトを継続的に行う人びとがいて、その人たちとAAFでネットワークを築いていこうという考え方もここ数年で強くなってきました。それであればWebサイトも中身だけが年ごとに変わっていく、連続性のあるものがいいだろうと考えました。













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